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呼吸療法士は絶滅危惧種か?

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こんにちわ。 皆様の健やかな呼吸を守る、呼吸療法士のYokoです。 本日、Respiratory Care Boardからライセンス更新通知が届きました。 不思議なことにアメリカは州ごとにルールが違うので、更新頻度やContinuing Education (継続的な教育)の最低時間数が州ごとに違います。 興味がある方は、AARC(米国呼吸療法学会)のウェブサイトをご参照下さい。 https://www.aarc.org/advocacy/state-society-resources/state-licensure-information/ 私はカルフォルニア州で働いているので、2年ごとの更新となります。その際、最低でも30時間の呼吸療法に関するContinuing Education (CE)を受けて、取得した証明書をRespiratory Care Boardに提出しなければなりません。 正直なところ面倒ですが、これも質向上と医療ミス防止のためです。個人レベルで自主的な研鑽を求めるのは、お国柄もありますし、その人の呼吸療法に対する態度など多様な要素があって、無理だろうなと思います。みんながみんな、喜んで学会に出たり研修を受けたりしません。国家試験に受かったら、そのまま教科書を開かず、ただ必要最低限な知識とスキルで仕事は仕事として割り切っているのが大半かと。 そんなことをつらつらと思いながら、通知届に目を通していたら驚愕の数値が! *カルフォルニア州の統計です。 呼吸療法士の数(23,490)、圧倒的に少なっっっ!!! 看護師(425,629)と比べたら、呼吸療法士の存在感よ・・・。 ミュ○並のレアキャラすぎてで思わず動揺してしまいましたが、呼吸療法士は明るい未来と可能性に満ちた国家資格だと思いたいです。いや、信じさせて。 そうだよ!必要とされているから呼吸療法士があるんだし!コロナで大活躍したじゃん!(落ち着け) アメリカ合衆国労働省労働統計局によると、呼吸療法士は2020年から2030年の10年の間で、23%ほど増えるそうです。 https://www.bls.gov/ooh/healthcare/respiratory-therapists.htm 絶滅危惧にはならないみたいです。良かった良かった。 呼吸のエキスパートとして、これからも患者さんの呼吸全般に...

小さい頃からアメリカに住んでるから英語ネイティブなれ・・・ません!

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  こんにちわ。 皆様の健やかな呼吸を守る、呼吸療法士のYokoです。 プロフィールでも触れていますが、私はアメリカ在住歴20年なのに英語が苦手です。 特に英語で話す際、いまだに緊張して吃音が出たりします。 父の転勤に伴って、アメリカに家族移で住したのが1999年でした。ノストラダムスの予言はハズレ、人類は滅亡せず、2000年という新しい節目を迎える中、私は言語と文化の壁に大いにぶつかっていました。 両親は渡米後、良かれと思って私を現地校に通わせました。 日本では小学6年生でしたが、アメリカの教育システムは小学5年、中学3年、高校が4年制のため、気づいたら中学生からスタートしました。(事情があって小学校も2ヶ月だけ通いましたが、即卒業) そんな小さな頃から生の英語を学べる環境にいたら、さぞ流暢なバイリンガルなんですね〜と良く羨ましがられますが、大間違いです。今でも日本語で喋る方が楽ですし、英語もネイティブではなく日本語訛りのアクセントがあります。大和魂最高。 英語をマスターする近道として、映画やアニメを字幕なしで鑑賞をする方法がありますが、私にはまったく合いませんでした。当時のは私は(良く言えば)年の割には大人びていました。つまり、生意気で、可愛げのない、冷めた子供でした。 当時流行り始めたポケモンの英語バージョンの声に違和感を感じて見る気が失せたり、子供向けの番組Sponge bobやNikelodeonなど何が面白いのか理解できず「アメリカ人って単純」と馬鹿にしていましたクソガキでした。もっと無邪気に楽しんで見られていたら・・・と今でも思います。 家ではもちろん日本語で会話しますし、駐在ファミリー繋がりで知り合った同世代の友達も日本語で会話していました。 唯一、英語に触れる機会は、放り込まれた現地校でした。 これが当時の私にはキツかった。 アメリカ学校あるあるなのか、中学校から全てにおいてハードモードになるんですよ。ゼロピリオドの存在(早朝クラス)、カリキュラムの組み方、クラスごとの教室移動、課題の多さ、授業の難易度、求められる自己管理、複雑になっていく人間関係・・・英語力ゼロの子供には無理ゲーでした。 今でも覚えてるのが、生物学の時間で「Cell」について勉強することになった時です。もちろん、「Cell」なんて単語使ったことないので、電子辞書(Goog...

2022年の抱負は・・・

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  こんにちわ。  皆様の健やかな呼吸を守る、呼吸療法士のYokoです。 1月いっぱいで、6年間も勤めたブラック病院を退職し、前途洋々な病院で正社員として働き始めてから丸1ヶ月経ちました。 掛け持ちも辞めたので、時間に余裕できるし、もっとブログアップできるなぁ、とふわふわしていたら、直属の上司からバンバン振られてアタフタした1ヶ月でした。 私のことを期待してくれるのは嬉しいですが、上司のスピードについていくのに必死でした。 まだ患者さんのベッドサイド(臨床)で呼吸療法士としてお仕事をしているので、休みの日に上司から振られた仕事を処理しています。サービス残業じゃないので、ご安心を。 時にはパソコンに齧り付いてオンラインミーティング三昧だったり、教育係になったり、予算について学んだり、とても濃い1ヶ月でした。 呼吸療法士としても、新しい環境に慣れるのに大変でした。特に、ICU(集中治療室)にCritical care intensivist(雑誌名ではありませんよ)が存在することに慣れないと。前の病院では、そういった職種のドクターがいないので、Pulmonologist(呼吸器系専門医)と連絡を取り合って、呼吸器の設定を変えたりしていました。これがまた面倒。Pulmonologistは常にICUに留まっていないので、いちいち電話をしてオーダーをもらっていました。古株のドクターなんて、彼らが開けている個人病院にわざわざ電話して、受付の人に伝言を頼んで、折り返し電話をしてもらうという、緊急もへったくれもない方法をやっていました。ある程度ドクターから信頼してもらえると携帯番号を教えてくれるけど、そもそも論でしょ!? それはさておき、新しい病院ではIntensivistというICUの守護神みたいなドクターたちがいます。何かあればそこにいるからすぐに対応してくれるから、とっても心強くありがたい存在です。 ただ、常にいるから、オーダーの量とペースが半端ない。患者さんに何かあれば、すぐにABG(血ガス)、ハイフロー、intubation(挿管)、Bronchoscopy(気管支鏡)、CT・MRIスキャン・・・。涙目になりながら、一人で黙々とタスクをこなしていきます(今のところICUには一人だけ呼吸療法士です。これもいつか書けたらいいなあ)。早く彼らか...