呼吸療法士、管理職になりたい
こんにちわ。 皆様の健やかな呼吸を守る、呼吸療法士のYokoです。
また前回のブログから間があきましたねー。
もうブログをやるのを向いていないんじゃないかっていうぐらい、ペースが亀すぎる。
書きたいアイデアは沢山あるのですが、なにぶん文章力が乏しくて、結局何を伝えたいのかがよく分からないまま迷走して、お蔵入りになったりします。ブログって奥深い世界ですね。
さて、数ヶ月もブログを放置していた間、何をしていたか。
シミュレーションラボというものを立ち上げていました。
ざっくり説明するとスタッフ教育の一環として、高性能マネキンを使って臨床現場に限りになく近い状況の中で、スタッフの医療技術向上のためのトレーニングモデルです。マネキンが喋ったり、息したり、脈があったり、出血したりする中、指導者が用意したシナリオ(例:急性心筋梗塞)に対して、スタッフ(学習者)が対応したこと、上手くできたこと、できなかったこと、何を考えていたことを一緒に振り返って、「知っている」と「できる」のギャップを埋めることができる学習方法です。
初の試みだったので、日程の調整や、他の部署への根回しなどで病院内を駆け回ったり、慣れないメールを書いてはをあちこち飛ばしていました。
立ち上げた経緯などは、また違う機会に書きます!
沢山の人たちのサポートがあって、シミュレーションラボは大成功でした。ありがたや〜
他にも色々と仕事が湧いてくるので、忙しくしていましたが、充実感はバッチリ、楽しかったです。
もちろん、臨床現場で患者さんをケアしていく、いちプレイヤーとしての「専門職」の仕事もやりがいあって好きです。それに、楽です。命を扱う仕事をしていますが、限られた業務時間内で、目の前の患者さんに集中していればいいのですから。自分では対処しきれない問題や困難などにぶつかった時は、「上がどうにかしてくれるだろう」と他人の力をあてにしていました。事業決算?予算?人材育成?リスク管理?医療法のコンプライアンス管理?お上が考えることは難しいなあ、と管理職とはカリスマ性を持ったすごいリーダー達がなるもんだと思い込んでいました。
ついこの間の私でしたら、
「英語に自信がないから管理職はムリ」
「生粋日本人がアメリカ社会の激しい出世競争に生き残れるわけがない」
「妊娠したいからバリバリ仕事はしたくない」
「責任が重そう」
「現場から離れたら今まで培った技術が失われる・専門性が磨かれなくなる」
などなど、自己中でネガティブなことばかりに囚われて、何もアクションを起こさなかったことでしょう。以前働いていたブラック病院では、成り行きのまま押し付けられたチームリーダーになった経緯があるので、メチャクチャ頼りないリーダーでした。でも、私自身が言うのもアレですが、言われたことをきっちり守り黙々と仕事を遂行する使い勝手の良いタイプのプレイヤーだったので、歴代の上司たちからは高評価。
だからなのか、何度か管理職への打診がありました。
大変おこがましい話ですが、上の断り文句を言いながらせっかくのチャンスをふいにしていました。
いざ「出世せなば!」と強く思ったきっかけは、今回のシミュレーションラボを立ち上げる際に感じていた「みんなのために」でした。ここ数ヶ月の間、一歩引いたところで全体を見渡して、環境を整えたり、相談に乗ったり、仕事を適材適所に振り分けたり、現場で働くスタッフが円滑に仕事ができるようにサポートができる「管理職」の魅力にハマりました。シミュレーションラボを立ち上げた理由の一つとして、日頃からスタッフが不安に思っている業務や分野を解消させたくて始めたプロジェクトでした。これで、スタッフが自信持って気持ち良く仕事をしてくれたら、もっとたくさんの患者さんたちに質の高いケアを提供できるんじゃないか。間接的に、私は患者さんに多大な影響を与えているのではないか、と気づくことができ、「管理職になる!」と決意しました。
”Take time by the forelock”
「チャンスは前髪で掴む」
ギリシャの神話に出てくるカイロスというチャンスの神様がいます。彼は前髪が長く、後頭部が禿げているという斬新なヘアスタイルをお持ちです。ぼーっとしていたり、もうちょっと後でいいかもなど悩んでいたら、カイロス=チャンスが向かってくる時に捕まえないと、通り過ぎてから慌てて彼を捕まえようとしても、彼には後ろ髪がないから掴む事ができない。だからカイロス=チャンスがやってきたら尻込みせず、彼の前髪を掴んで引き止めるんだ、とそんな教訓が込められた諺です。私は何度もカイロス神の後頭部を見てきたことか・・・・。
「思い立ったが吉日」
「善は急げ」
「好機逸すべからず」
迷うことがあったら、たくさんの言葉のパワーを自分に降り注がせて奮い立たせています(突然のスピリチュアル)。うだうだと難しく考えず、何事も経験してみなければ分からないしこともあるし、管理職になってから見える景色が見えないですよね。
今現在は、非管理職でありますが、(新しい)上司から権限を少しずつ委譲してもらっている最中です。少し前では「管理職イヤイヤ期」だったのにも関わらず、有力候補として育てて頂けて、本当にありがたい話です。
管理職を目指すことになり、しばらくはマネジメントスキルを猛勉強することになります。臨床から少しずつ離れていくことになりますが、呼吸療法士としての勉強はこれからも続けていくつもりです。むしろリーダーとしてもっと勉強しなきゃならないかも。
ますます、面白い世界に足を踏み入れたものです。
少しでも私の経験が読んでくださる方々に勇気や笑いを届けれたら幸いです。
はじめまして、
返信削除「私もYokoさんのようにRRTになりたい!」と思い、病院で臨床経験を積みつつ、英語を勉強中の者です。いつもブログを楽しく拝見させてもらってます。
やらないといけないことは沢山ありますが、カイロス神を逃さないようにしないとですね。
私も、英語の勉強はとても難しいですが、気持ちを折らず頑張ろうと思えました。
ありがとうございました。
次の更新楽しみにしていますが、無理せずお身体に気をつけてください!
それでは、失礼いたします。
はじめまして〜どなたかは存知上げませんが、Virtual hug!!!!温かいお言葉ありがとうございます。とっても励みになります。Twitterや旦那に自慢しています。
削除英語の勉強は大変ですが、どうぞ私の経験談や失敗談から学んでください。私は悟りの境地に至っており、英語は"Lifelong learning"、生涯を通じて学ぶものだと思っております。RRTも奥深い世界なので、一緒に楽しさを学べたら幸いです。