COVID-19 最前線にて

 


こんにちわ。

皆様の健やかな呼吸を守る、呼吸療法士のYokoです。


さて、きっかり1年(最後の投稿日 2019年12月19日)も放置していた当ブログ。

誰も見てないだろーな、と思いつつも再開することにしました。


この一年間、コロナの影響なしでもガラッと世の中が変わりました。

オリンピック中止、Black Lives Matter運動、香港デモ、アメリカ大統領選挙、ベイルート爆発、安倍総理辞任、数え切れないぐらいたくさんのことがありました。


世の中が目まぐるしく変化していく中、

私はアメリカで呼吸療法士として働いているので、常にコロナ最前線にいました。


本当に、たくさんのコロナ患者さんを診ました。

そして、たくさんのコロナ患者さんが亡くなりました。


誰にも看取られずに、人工呼吸器や複数の点滴に繋がれたまま、静かに亡くなっていく患者さん。

心肺停止して1時間にも及ぶCPRをしても、蘇生できずボロボロのまま亡くなっていく患者さん。


High Flow Nasal Cannula、NPPV、腹臥位(うつ伏せ)、人工呼吸器、ECMO・・・あらゆる医療テクノロジーを使っても、患者さん体がついてこれなくて、目の前で亡くなってしまう患者さんがいるのに、


病院の外では、コロナはデマだと陰謀論を信仰する人、コロナパーティーを楽しむ若者、コロナ対策に不満を爆発させる反自粛派、自由主義を高らかに謳うNo Mask族、いろんな方々もいました。

(そして、Emergency Departmentに駆け込んでくる)


怒りを通り越して、だんだんと無気力になってしまいました。



ありがたいことに、家族や友人をはじめとした、仕事場の同僚たち、オンライン大学の先生方々やクラスメートたちに励まされ、なんとか踏ん張れました。本当にありがとうございます。


そして、もうダメだと思った患者さんがなんとか持ち堪えて、人工呼吸器から離脱、長いリハビリを得て、無事に退院した患者さんたちの姿を見て、


ああ、この職業について良かった、と心底思いました。


呼吸療法士は、日本にはない職業です。

アメリカでも、知名度が低いです。


でも!

重症化したコロナ患者さんだけに限らず、呼吸困難で苦しんでいる患者さんを、助けることができるのが、呼吸のスペシャリストである呼吸療法士です。


やっぱり、呼吸療法士のポテンシャルや魅力を発信していきたい、と強く思った一年間でした。


これからも、どうかよろしくお願いします。





コメント