アンティーク

Respiratory Therapistとしてアメリカの病院で働いていると、いろんな所から呼び出しされます。

病院から支給される携帯電話(PHS = ピッチ)を持っているので、ドクター、ナース、または同僚たちとコミュニケーションを取ります。

もう一つ、RTが必ず肌身離さず持ち歩かなきゃいけないのが、



ポケベルです。
英語ではPagerと言います。


もうすぐ2018年が終わろうとしているのに、今だにこのアンティークを持ち歩いています。
ポケベルが鳴ると、「その音を聞いたの、20年ぶりなんですけどw」とよく笑われます。
そもそもポケベルの存在すらご存知じゃない方々もいらっしゃいますから、いつも二度見されます。(ちなみに、ナースは持っていません。稀にドクターが持っている場合もあります。)

もちろん、ただネタで持っているわけじゃないです。
緊急をお知らせしてくれる、必要不可欠な便利な道具なのです。ドラ○もんも持っていないんだぜ!

病院内で何かしらの緊急があると、病院内放送が流れます。
それと同時に、RTが持っているポケベルも鳴って、メッセージが表示されます。

"Code Blue in SICU Bed B"

特に上のようなメッセージの場合、
患者さんの容態が急変し(意識レベル低下、心肺停止など)、1秒でも早く人手や医療器具が必要という状況のことです。

RTは緊急招集に対応するチームなので、勤務中は気が抜けないです。
今は慣れましたから、すぐに気持ちの切り替えをできますが、働き始めはいつ鳴るのかビクビクしてました。
可愛い時代もあったもんよ・・・。

病院内放送も流れますが、隔離部屋などにいると聞こえない場合があるので、ポケベルに何度も助けられたことがあります。

もし懐かしい音が聞こえた後、医療スタッフが猛ダッシュしたら、道を譲ってください。
多分、人命緊急に向かっています。
もしかしたら、RTかもしれませんね。

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